日常会話やチャットやメールでの文章のやりとりで、伝え方がイマイチだったために、相手に「ノー」と言われた経験がある方が多いと思います。
「もっと工夫した言い方をしていれば、イエスをもらえていたんじゃないか」と後になって振り返ることもあるでしょう。
そんな方にぜひ読んでいただきたいのが『伝え方が9割』です。
また、文章のスキルを上げたい、相手の心を動かすコトバをつくりたいと考えている人にも
間違いなくオススメできる1冊です。
本記事では、『伝え方が9割』を読んで身に着けることができるコトバに関する技術の概要を紹介していきます。
Contents
『伝え方が9割』にはどんなことが書かれているのか?
伝えることが苦手なのに、広告代理店のコピーライターとして配属された著者が、数々の言葉/広告の章を受章することができた、
「伝え方の技術」について、一般向けに分かりやすく解説しています。
『伝え方が9割』には、大きく分けて2つの内容が書かれています。
- 「ノー」を「イエス」に変える技術
- 「強いコトバ」を作る技術
この2つの技術は、日常生活のコミュニケーションや文章を書くときにも使えます。
「伝え方」は一度身につければ、一生モノの武器になる。毎日使うコトバだからこそ、技術を磨いて、変化を体感していきましょう。
「ノー」を「イエス」に変える3つのステップ
人は1日のうちに何回かお願いをしています。『伝え方が9割』によると、平均22回しているそうです。
この、お願いを何も考えずに思いついたコトバでしてしまうと、答えを相手の気分に委ねてしまうことになります。
著者によると、伝え方にはレシピがあります。
伝え方を作ることで、お願いの答えを相手の気まぐれ次第にせずに、あなたのお願いの仕方で、「イエス」の確立をあげることができるのです。
「ノー」を「イエス」に変える3つのステップを紹介していきます。
自分の頭の中をそのままコトバにしない
「ノー」を「イエス」に変える技術
step
1自分の頭の中をそのままコトバにしない
という場合にも、「僕とデートしてください」とストレートに伝えても、断られる可能性が高いでしょう。
まずは、今までのお願いの仕方から方法を変えてみる。
つまり、頭で思ったことをそのまま口にするのはやめるようにしましょう。
相手の頭の中を想像する
「ノー」を「イエス」に変える技術
step
2相手の頭の中を想像する
頭で思ったことをコトバにするのをぐっとこらえたら、次にお願いに相手がどう考えるか/普段相手は何を考えているか、相手の頭の中を想像します。
あなたが仮に「デートに誘いたい」と考えたとします。
そうしたら、相手の頭の中を考えるのです。
休みの日は何してるか?なにが好きか?なにがキライか?どんな性格なんだろう?
アウトドア?インドア?などなど、分かりうる相手の情報を考えます。
ステップ2では、あなたのお願いから離れて、相手の頭の中を想像することをしましょう。
相手のメリットと一致するお願いをつくる
「ノー」を「イエス」に変える技術
step
3相手のメリットと一致するお願いをつくる
相手の頭の中のモノをもとに、お願いのコトバをつくっていきます。
大切なのは、相手の文脈で考えること。
相手の頭の中が
〇上映中で気になる作品がある
〇1人だと行きにくいな
となっている場合は、それをもとにコトバをつくります。
「今週の土曜日、〇〇って映画一緒にどうですか?」
お願いをされた相手にとっては、まさに望んでいることなので、「イエス」をもらう確率が高くなります。
これが、著者のいう相手のメリットと一致するお願いをつくる方法です。
「イエス」に変える7つの切り口
『伝え方が9割』の中では、上のステップ2
相手の頭の中を想像するでの、効果的な切り口が7つ紹介されています。
すべて日常生活からビジネスまで、言葉を使うどんな場面でも使うことができる技術です。
『伝え方が9割』を購入して読んでいただければ身につく技術なので、詳細は紹介しませんが、
例を1つ挙げます。
相手の嫌いなこと回避
お願いを通すために「相手の嫌いなこと回避」でコトバをつくる。
〇チカン被害が多数報告されている地域で、被害をへらす張り紙をつくるとします。
どのようなコトバをつくりますか?
『チカンに注意』これはよくありそうな張り紙ですね。
「ノー」を「イエス」に変える3つのステップを踏まずに、思ったことをそのままお願いとして書くとこうなりますよね。
「ノー」を「イエス」に変える技術をつかい、さらに「相手の嫌いなこと回避」を切り口に考えると、以下のようにコトバをつくれます。
「住民のみなさまのおかげで、無事にチカンを逮捕することができました。」
チカンの犯人目線で考えると、
〇人に見られるのはマズイ
〇逮捕されるのは嫌だ、回避したい
という心理があります。
チカン被害を減らしたい。という同じ願いでも、伝え方によって、相手の「イエス」「ノー」の確立を変えられるいい例です。
このような、お願いのコトバをつくるときに有効な切り口が7つに分けて紹介されている章があります。
あなたのお願いを「イエス」に変えることができる技術が『伝え方が9割』にはあります。
会話でのコミュニケーション、文章でのやりとり、全て言葉を使うところには伝え方の技術を用いることができます。
『伝え方が9割』は日常にもビジネスにも生きるコトバのつくり方が分かりやすく書いてあります。この本で学び、お願いの仕方で損をしない技術を身につけましょう。
強いコトバをつくる5つの技術
人の感情を動かす、心が揺さぶられるコトバ ありますよね。
著者は人の感情を動かすエネルギーがあるコトバを「強いコトバ」と表現しており、そのエネルギーのことを「コトバエネルギー」と呼んでいます。
では、このコトバエネルギーをどのように生み出すか?
著者はジェットコースターと同じ原理、つまり、コトバに高低差を付けるとコトバエネルギーを生み出すことができると言っています。
『伝え方が9割』では、「コトバエネルギー」によって人の心を動かす強いコトバをつくる技術を5つ紹介しています。本記事では、抜粋して3つを紹介していきます。
毎日使うコトバを武器にしたいあなたは、ぜひ『伝え方が9割』を読んでください。
今まであなたが使ってきた言葉に対して、見える世界が変わることでしょう。
サプライズ法
1つ目のサプライズ法は、伝えるコトバに驚きワードをつくる方法です。
「そうだ 京都、行こう」
「あ、小林製薬」
聞いたこと、見たことありませんか?
この2つはサプライズ法によってエネルギーが生まれている例です!
サプライズ法をつくる方法は簡単です。
- 伝えたいコトバを決める
- 適したサプライズワードを入れる
伝えたいコトバの前に、「実は、」や「なんと、」など高低差を生むコトバを付けるだけです。
このサプライズ法は、カンタンに使えるので、おすすめです。
ギャップ法
2つ目のギャップ法は、コトバのスタート地点を下げ、言いたい意味にギャップをつくる方法です。
人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士のアームストロングの名言
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」
がこのギャップ法で説明できる強いコトバです。
ギャップ法では、
最も伝えたいコトバを決めて、前半に正反対のコトバを入れてエネルギーを生み出します。
「物が大好きな、ミニマリスト」
どうでしょう。
赤裸々法
3つ目の赤裸々法では、あなたのコトバに体温を感じさせ、生命力をつけます。
「息をきらしてさ 駆け抜けた道を」
『終わりなき旅』Mr.Children
「あれから思うように 息ができない」
『Lemon』米津玄師
有名な歌手の歌詞にも生命力がありますよね。
赤裸々法は、
最も伝えたいコトバを決めたら、そのコトバを思う時、あなたの体がどう反応するかをあえてコトバにするのです。
「思い出しても顔が真っ赤になるくらい、素敵な夜でした」といった具合です。
なにをコトバにすればいいのか、あなたのカラダに聞けばいいのです。
「Mac Bookを始めて買いました。心臓の鼓動が分かるくらいワクワクしています」
赤裸々法を使うと、人の心に残る、詩人的なニュアンスを持つコトバをつくれます。
『伝え方が9割』でコトバを磨こう
本記事では、『伝え方が9割』の概要に沿って、
- 「ノー」を「イエス」に変えるお願いの仕方
- 相手の心を動かすエネルギーをも持った「強いコトバ」の作り方
を紹介しました。
日常のコミュニケーションや文章でのやりとりに使える伝え方の技術を身に着けてコトバを
一生使える武器にしたい方は『伝え方が9割』即購入で間違いありません。
伝え方に「こんな方法あったんだ」と、これまで使ってきた言葉に対して、新しく見える世界が広がっていくでしょう。