今回は、『君の膵臓をたべたい』で有名な、住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』という本を紹介します。
『麦本三歩の好きなもの』は、住野よるさんの6作目の作品です。
この記事は、
- 住野よる作品は何冊か読んだことがあって、『麦本三歩の好きなもの』が気になっている
- 住野よる作品は読んだことがないけど、おすすめを知りたい
- 何かのんびりと読める日常小説を探している
こんな方に、この記事をぜひ読んでいただきたいです。次に読み始める小説選びの参考になれば、嬉しいです。
住野よるのプロフィール
住野よる(スミノヨル)
高校時代に執筆活動を開始。小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した『君の膵臓を食べたい』が大ベストセラーになる。著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と」』『青くて痛くて脆い』『麦本三歩の好きなもの』がある。
『麦本三歩の好きなもの』はいったいどんな内容?
書き出し:麦本三歩という人間がいる。三歩を知らない人に、彼女がどういった人間であるか、例えば周囲の人が説明するならこんな風に言うだろう。ぼうっとしている、食べすぎ、おっちょこちょい、間抜け。
こんな書き出しで始まるこの小説。主人公である、麦本三歩、大学の図書館で働く20代女子の、何でもない日常が書かれています。
この小説、最高に愛おしいです。
住野よる史上、いちばんキュートな主人公登場!
まさに一言で表すならこんな感じです。
内容もですが、本そのものも飾りたくなる程にキュートです。
内容は、麦本三歩は〇〇が好きという章が12個で構成されています。
本のタイトルにある通り、主人公である三歩の好きなものが中心の話となっています。
三歩の職場の美人先輩、変な先輩、厳しい先輩、大学からの親友、といった、三歩の周囲の人々と過ごす日々が描かれています。
僕は、11章の 麦本三歩はモントレーが好き での、変な先輩と三歩の関係を書いた話が好きなのですが、ここはぜひこの本を手に取った時に読んで、色んなことを感じてもらいたいです。
基本的には、特に大きなトラブルが起こったり、ドラマチックなストーリー展開があるわけではなく、三歩の好きなものを中心に、三歩の何でもない日常が描かれています。
何でもない日常描写なだけに、誰にでも共感できる部分のある、のんびりと、穏やかに読み進められる日常小説ですね。
読み進めていくうちに、三歩のイメージが湧いて、どんどん愛おしくなること間違いなしです。
今までの作品と比べて、作風は?
住野よるさんと言えば、『君の膵臓をたべたい』や『青くて痛くて脆い』が映画化されていたり、2作目の『また、同じ夢を見ていた』が有名ですね。
僕も住野よるさんのこれらの作品は好きで全て読みました。
これまでの作品に比べて、『麦本三歩の好きなもの』は、タイトルからして、印象が違いますよね。
そもそも小説なの?と思いますよね。
実際、作風はこれまでの作品と比べて、どうなのでしょう。
結論から言うと、全然違います!
でも、住野よるファンも、住野よる初めての方も楽しめること間違いなしです。
過去の作品は、ストーリーが展開されていって、後半にかけて物語がまとまっていく、『君に膵臓をたべたい』や『青くて痛くて脆い』なんかは、後半の展開にすごく引き込まれていきますね。
『麦本三歩の好きなもの』には、そういった展開はありませんでした。伏線とかもありません。
20代女子の三歩のなんとも愛おしい日常が各章で展開されています。
章ごとのつながりは時系列的に少しありますが、それぞれの章で、それぞれの好きなものについて、登場人物について、書かれています。
作風は過去作と違うものの、この小説の世界観は、住野よるさんの新しい魅力なんだなと感じられるでしょう。
ですので、
- 住野よる作品は何冊か読んだことがあって、新しい作品としてこの小説を読みたい人
- 住野よる作品は読んだことがないけど、1冊目として読んでみたい人
どちらも楽しんで読める作品・作風だと思いますよ。ぜひに!
ハード本で買うべき?文庫化を待つべき?
小説を買うとき、これすごく悩みますよね。
気になるし早く読みたいけど、文庫だと値段するし、大きくてスペースを取るし、手の小さな人とかは、読むのも大変ですよね。
現在『麦本三歩の好きなもの』は、文庫サイズでの刊行はされていません。
が、住野よるさんの作品は、映画化もされており、若い人の共感もすごく得ているし、人気がでてくると思うので、文庫化される可能性は高いと思います。
これに関しては、僕はハード本での購入をおすすめします。
僕はハードで買いました。
僕自身、住野よるさんの6冊目として、この本を読んだのですが、文庫化を待つべきかなと、購入を迷っていました。ですが、書店で見かけて、そのままレジへ向かってました。
『麦本三歩の好きなもの』表紙が最高に可愛いんですよね。という理由で、ハードを買いました。
表紙カバーめくると、三歩をイメージした女の子の写真が載ってますよ。
この本、主人公・内容・表紙・中表紙どれもキュートすぎます◎
もちろん文庫本のデザインも楽しみです。文庫本で揃えたい、少し先でもいいから、文庫本を待ちたい。という方、それもアリだと思いますよ!
ただ、僕のように、早く読んでみたい、表紙のデザインが好き、という方は今ハードで買ってみることをおすすめします。
Amazonのページで、本の内容紹介や、ページ数、ほかの方の感想やレビューも見られるので、
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
おまけ、表紙の女の子は誰?
カバーの表紙は、パンを食べている三歩の絵ですが、
カバーを外すと…
実写版(イメージ)の三歩がいるではないですか!
とっても可愛い…
このモデルの人は、Bishのモモコグミカンパニーさんです。
モモコグミカンパニーさんは、Bishという音楽グループのメンバーであり、文学少女で、若干天然娘です。モモコさんにピッタリの、三歩のイメージに合った写真ですね。
おまけ、となりましたが、この『麦本三歩の好きなもの』は、Bishが好きで、本を読むことも好き、という方にもおすすめの1冊です。
キュートすぎる、最高すぎます。最もお気に入りの1冊となっています。
では、また。